20th cent. Scandinavian design
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Special Issue
07 Aug. 2003
 特集 「白夜の森の3人のヴィーナス」


  植物が大好きでお転婆だった少女は、いつわりのないまっすぐな眼差しの明るい女性へと成長し、やがて陶芸の道を志すようになりました。
Gustavsberg社のWilhelm Kage工房のアシスタントとしてキャリアをスタートさせた彼女はStig Lindberg作品の絵付けなどの経験を重ねながら才能を開花させ、まもなく自身の工房を与えられ、さらに創作に没頭してゆきます。
日本の陶芸へ強い興味と理解を持っていた彼女は人間国宝・浜田庄司らとも親交が深く、たびたび来日し熱心に研究していたようです。
そしてその成果は彼女の作品の随所に見ることが出来ます。

クラフト色を全面に表現した土の香り漂うスタジオ・ワークの作品をはじめ、若い世代の家庭の食卓に新風を吹き込んだ意欲作「
Svart ruter」や、20年という長い間多くのファンに愛されつづけた名作「VARDAG」などのテーブルウェアのデザインを数多く手がけた50年代から、建築物件へも積極的に取り組むなど、さまざまな可能性を模索しながら徐々に新しい自らのスタイルを確立させ始めた60年代、70年代をへて、Gustavsberg社のアートディレクターとして同社の先頭に立ち、ノーベル賞受賞祝賀晩餐会に採用された「Nobel Service」の洗練されたフォルムを生み出すまでの彼女の足跡を辿る時、彼女自身でありつづけた陶芸家の道に並んで製陶メーカーGustavsberg社が歩んできた道程がありました。
ある意味、最もGustavsbergらしいデザイナーは実は彼女なのではなかったのかと思います。
・・・そんな大好きなひとの温かみのある作品を眺めながら、物思いにふける今日この頃です。






Karin Bjorquist

(1927 - )
Gustavsberg / Sweden
Svart ruter
VARDAG
Indigo